遺品整理は故人が所持していたものを整理する

遺品整理とは文字通り、亡くなった方が所持していたもの（遺品）を整理することを指します。貴重品と呼ばれる通帳や宝石、不動産に関する書類などはもちろん、故人が日常的に使っていた服や家電なども遺品整理の対象です。

また、日記や個人が愛用していたものなどは、形見になることも考えられます。遺品整理は、人が生きてきたなかで利用してきたものすべてを整理することなので、非常に大変な作業といえます。

遺品整理の時期

では、実際にその遺品整理をする時期とはいつ頃になるのでしょうか？基本的には、仏教でいう「四十九日」を過ぎてから行うものとされています。仏教では四十九日が終わるまでは、故人の魂が現世をさまよっていると考えられているため、まだ現世にいるうちから遺品整理をすべきではないという考え方があります。しかし、実際にはケースバイケースといえるので、一つの目安として考えましょう。

また、故人と同居されていた場合などは四十九日まで待つことができますが、故人が賃貸物件で一人暮らしを行っていた場合は、賃貸費用や物件のメンテナンスのためにも、あまり悠長にはできません。

そして、整理すべき遺品のなかには、手続きが必要となるものや相続税を払わなければいけないものもあるため、時期にこだわらず早めに動くことも時には必要になります。

手にとれない遺品を整理する必要も

また、ネット社会である現代では、リアルな物品だけではなくデジタル遺品と呼ばれる存在のことも考えなければいけません。

デジタル遺品とは、個人が利用していたPCやスマートフォンなどの機器、故人が運営していたブログやSNS、インターネットバンクの個人ページなどを指します。

現在、こういったデジタル遺品の整理をどうするかが大きな課題となりつつあります。特に、ネットバンクは通帳がないことから、利用していること自体を誰も知らなかったというケースも考えられます。

相続の問題に発展するケースもあるため、ネットバンクについても確認漏れがないように注意しましょう。

生前整理は生きているうちに周囲のものを整理する

生前整理とは、自身が亡くなった後に残された人たちが困らないよう、生きているうちから身辺や遺産の整理をすることを指します。残された人たちのことを考えるというと終活と同じように考えがちですが、昨今では20代や30代の若い世代でも行われていることです。

長く生きて悔いがない状態で人生を送ることが理想ですが、いつ亡くなるのかは誰にもわかりません。生前整理には自身の死後を考えると同時に、日々の生活そのものに感謝できるようになるという側面もあるのです。

生前整理の効率的な進め方

生前整理の進め方は、断捨離によく似ています。まずは「いるもの」と「いらないもの」をわけることから始めましょう。重要となるポイントは「そのうち必要になるかもしれない」という考え方をしないことです。

生前整理だからといって刹那的になる必要はありませんが、同時にもったいないと考えてしまうと整理を進めることができません。整理をする際の考え方は、いま手元に残していないと困るものか、なくなってしまうと悲しくなってしまうものなのか？といった点を重視して進めていきましょう。

財産目録を作成する

生前整理を進めていらないものを処分した後は、自身が持つ財産に関する目録を作っておきましょう。目録という可視化できる状態にすることで、財産の整理自体もスムーズに行うことができます。

また、財産目録を作る際には、作った時点におけるマイナスの財産（完済前の借金など）も記録しておきましょう。財産目録自体はなくても問題ありませんが、自分の死後、残された家族のために生前整理を行うのであれば、作っておいた方が親切です。相続時の財産トラブルを減らす効果も期待できるので、目録も作っておくことをおすすめします。

遺品整理を業者に依頼する場合

遺品整理を業者に依頼する場合、どの程度の費用が必要になるのでしょうか？

ここでは、遺品整理の相場をわかりやすく部屋の間取り別に解説します。

札幌の遺品整理を業者に依頼した場合の費用目安

• 1K～：30,000円～
• 1LDK：60,000円～
• 2LDK：90000円～
• 3LDK：130,000円～

遺品整理の業者のホームページなどでは上記のような間取り別で料金を記載していることも多いですが、実際の料金は部屋の間取りではなく荷物の量で決まります。「この程度の広さの部屋の荷物量ならこの程度の料金」といった目安です。

荷物の量を基準にすると、2tトラック1台で70,000円前後が相場といえます。荷物の量が多ければ多いほど費用がかかるので、相場だけで判断せず、実際に見積もりを依頼することが大切です。

札幌で遺品整理業者を選ぶポイント

大切な人の遺品を整理するため、悪徳業者を選んでしまわないよう注意を払う必要があります。札幌で遺品整理業者を選ぶ際は、以下のポイントを意識しましょう。

• 見積もり内容が明確か
• スタッフの対応がいいか
• 遺品整理士が在籍しているか

まず、見積もり内容についてしっかりと確認しておきましょう。提示された料金が安かったからと決めたのに、追加料金が出るようでは意味がありません。

そして、丁寧に対応してくれる業者かどうかもチェックする必要があります。遺品整理はただの引越しや不用品回収とは異なります。大切な遺品を丁寧に扱ってくれるか見極めるためにも、スタッフの対応はしっかりとチェックしましょう。遺品整理士の資格を持ったスタッフが在籍していれば、さらに安心といえます。

生前整理を業者に依頼する場合

では遺品整理ではなく、生前整理を行う際の費用相場はどのくらいになるのでしょうか？

札幌で生前整理を業者に依頼した場合の費用目安

生前整理の場合も遺品整理と同様に、荷物の量で料金が異なります。生前整理と遺品整理はどちらにも対応している業者が多いため、生前整理の相場は遺品整理と同程度であるといえます。

遺品整理と同じく、業者によって費用の幅が大きく変わるため、見積もりを依頼するなどして正式な費用を把握することが大切です。

札幌の生前整理業者を選ぶポイント

遺品整理と異なり生前整理の場合は、自身で必要なもの、不要なものをわけることも可能です。だからこそ、後から大切なものが間違って処分されてしまった、ということがないよう、業者選びもしっかりと行いましょう。

• 料金体系が明確か
• 無料見積もりを実施しているか
• スタッフの対応は丁寧か

最低でも上記3点は確認しておきましょう。特に料金に関しては、ホームページに記載されていることが多いため、見積もりを依頼する前に確認することが可能です。パック料金なのか、オプション料金はかかるかなど、トータルでいくらになるのかチェックするようにしましょう。

そして、整理する際には自宅内に業者を入れる必要があるため、不快な思いをしないためにもきちんとした教育をされたスタッフであるかどうかも重要です。見積もりの依頼をした際なども、どのような対応をされるのかしっかり確認してください。

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